僕は年間20~30本(月2~3本)程度の映画を観る、「映画少しかじってます」くらいの人間です。
そんな僕が最近観た、久々に面白いと感じた映画「最終絶叫計画」について、なぜ僕が面白いと思ったのか、なぜ「映画少しかじってます」くらいの人にオススメするのか話したいと思います。
面白くて思わずブログを更新するほどです。
映画概要
公開:2000年
監督: キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
製作国:アメリカ
ジャンル:コメディ、パロディ
映画タイトルとは裏腹に、本映画は完全なるパロディ映画です。
ホラー映画やスリラー映画のようなタイトルですが、思わず目を瞑ってしまったシーンは殆どありませんでした。(1シーンくらい)
あらすじ
ハロウィンの夜、ハイスクールの美少女ドリューが“ハロウィンマスクをかぶった殺人鬼”に惨殺された。テレビカメラやレポーターが殺到し街が大騒ぎになる中、シンディ・キャンベルは不安に駆られていた。
wikipedia – 最終絶叫計画
実はドリューが殺された日のちょうど1年前、彼女は恋人のボビーや仲間のショーティー、ブレンダ、バフィ、グレッグらと共に“ドライブをしていた際に、大騒ぎをしたあげく、道路に出てきた男をはねてしまい、死体を海に投げ捨てた”という出来事があったのだった。あの出来事とドリューの死に関係あるのではと心配するシンディ。
仲間たちは関係があるわけがないときっぱり言い捨てるが、次々にその仲間たちが殺されていく。
このあらすじだけ見ると、やはりスリラー映画なのでは?と疑う人が多いでしょう。
しかし実際は冒頭の通り、完全なるコメディ & パロディ映画です。
一番最初の被害者、ドリューの家に殺人鬼が入ってきたシーンにおいても、目の前のテーブルに手りゅう弾、ナイフ、包丁、拳銃、バナナが置いてあったにも関わらず、ドリューはバナナを手に取ります。
そしてそのバナナを特に何かに使うこともなく、殺人鬼の横をすり抜け家の外に逃げます。
そして殺人鬼から逃走するシーンでも、なぜか庭のスプリンクラーから水が出ていて、まるでシャワーを浴びるかのように髪をかきあげながら逃げるドリュー。
ついにドリューが殺人鬼に刺されてしまうシーンにおいても、ドリューの胸を一刺しすると、豊胸用のシリコンだけナイフに刺さり、ドリューは一命を取り留めます。
冒頭からそんなコメディ満載の映画なので怖いわけありません。
そんな映画をおすすめする理由
この映画面白いかも!と思った一番最初のシーンは、映画開始からたったの5分で現れました。
ドリューが殺された後、場面は本作の主人公シンディの部屋に移ります。
シンディの恋人であるボビーが、窓からシンディの部屋に侵入してきます。
ちょうど同じタイミングでシンディの父が、シンディの部屋に入ってこようとします。
しかしシンディは部屋にチェーンロックをかけているため、シンディの父はドアに顔を挟んでしまいます。

このシーンを見て、「あれっなんか見たことある」と思いました。
それがこれです。

こうやって比較してみると、そんなに似てないですね。
この父がドアに挟まるシーンは、ホラー映画の名作「シャイニング」のジャケットにも採用された有名なシーンのパロディだと気付きました。
そこで「あ、この映画はパロディ映画だ」と確信しました。
そこからは非常に面白く、「あ、このシーンはあの映画だ!」「これは何かのパロディっぽいけど、何のだろう」と推測しながら観ました。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/6583/movie/zekkyolist.html
こちらのサイトで、実際にどの映画がパロディ化されたのかが分かります。
正直「少しかじってます」くらいな自分は、この半分も見たことない映画ですが、本作「最終絶叫計画」を観たおかげで、これらの作品も観てみようと思いました。
だから「少しかじってます」くらいの人の方が、様々な映画への好奇心が湧くため、僕はオススメしたいのです。
もちろん映画通の人は最初から最後まで面白いのでしょう。
最後に
思わずブログにするくらい良かった映画なのですが、やっぱりアメリカのコメディ映画の下ネタはかなり下品で、観る人によっては不快に感じるかもしれません。
前に観た「ボラット」というコメディ映画は、正直下品すぎて笑えませんでした。
本作「最終絶叫計画」は「ボラット」ほど下品な描写はないものの、家族や恋人と観るのは避けた方がいいかもしれません。