インターネット専業の広告代理店は激務なのか。今と昔の違い

はじめに

本記事はあくまで個人的な体験談であるということと、自分の勤めていた企業を批判するものではないということをご了承ください。

2015年5月に、僕は渋谷にある某インターネット関連会社(GM●)の広告・メディア領域に属する、インターネット専業の広告代理店に入社しました。(2019年5月に転職しました。)

当時は「働き方改革」なんて言葉もなく(知らなかっただけかも)、知り合いの某国産ネット媒体社に勤めていた人から朝11時に出社して、朝4時まで働いているという話を聞いて、入社時はかなり不安でした。

たくさん働くことに対しては、自己成長につながるのでポジティブだったのですが、体の方がもつのか心配でした。

結果、僕はいまでも健やかに生活できていますし、自傷するほど精神的に病んだこともありません。※もちろん人それぞれだと思いますが。

本記事ではなぜ広告代理店は激務とされるのか、実際どの程度忙しいのか、働き方改革の影響はあるのかについて紹介したいと思います。

なぜ広告代理店は激務なのか

売る商材や関わる人が多い

そもそも代理事業というのは、極端な話「面倒なことを人に任す」から始まったと僕は考えています。

なぜ面倒になるのか。それは商品自体が分かりづらく、一つ一つ調べるのが面倒だからです。

例えば「ほけんの窓口」などの保険代理店は、簡単にいえば小難しい”保険”という商品を顧客のニーズに合わせて紹介するサービスです。

広告代理店も同様、世の中には様々な広告商品が溢れかえっています。テレビやラジオ、電車内、サイネージや新聞折込などですね。

インターネット広告も同様で、GoogleやYahooで検索をすると表示されるリスティング広告をはじめ、Youtubeで出てくる動画広告、SNSのフィード内に表示される広告や、記事風の広告などもあります。

とにかく多くの選択肢があり、一つ一つの料金形態や特徴などを企業の広告担当が全てを把握することは非常に困難です。

そのため”広告代理店”を活用することで、広告出稿をスムーズに実行します。

代理店に頼むメリットとしては他にもあり、多くの企業との取引を通じて代理店にノウハウが溜まるため、例えば広告代理店であれば、その企業にあったより良いクリエイティブを提案・制作してくれるのです。

また商材が多くなれば、それだけ関わる人も多くなります。

各媒体の担当者や、デザイナー・クリエイター、運用担当者などなど、多方面での調整が必要となります。

少なくともメーカーなどとの違いは、 販売店に直販するか、商社に卸せばいいので、売りたい人と買いたい人の立場が明確です。 (もし違ったらすみません)

メーカーなどの場合
代理店の場合

突き詰めると終わりがない

他の業種にも当然あり得ることですが、広告・マーケティングにおいてはこれが顕著にあらわれると考えています。

プロダクトの営業が単純な仕事だと思っているわけではありませんが、広告・マーケティングは莫大な人数に対して最適解を見つける仕事です。

特に「クリエイティブ」という領域においては、答えがそこにぶら下がっているわけではないので、数多くのPDCAが同時に走ることもあります。

更にいえば殊ネット広告代理店においては、薄利多売のビジネスとなっている上、各代理店ごとに手数料に大きな違いはありません。

そんな中でちゃんと手数料以上の価値を出し続けなければ、クライアントに切られてしまうということも往々にしてあります。

ネット広告代理店は継続的な受注をもらうことと、その予算を拡大することが大切になるため、常に良好な状態を保ち続ける必要があるのです。

実際どれくらい忙しいのか

胃腸炎になる人や、突然来なくなる人がいる

私も一度なりました。

あとははじめのころ、よく風邪をひいていました。

特段体が弱いわけではないのですが、寝不足や栄養不足によって風邪になりやすい状況になっていたのだと思います。

また休職者は定期的に発生します。突然来なくなる人も。やっぱり辛いと感じる人は多いんでしょうね。

しかし総合代理店と違う点は、企業の歴史が浅く、割と若者思想は受け入れられやすいというところです。

電通や博報堂がどうなのかは具体的には知りませんが、残業を強要したりすることはないし、体力的に厳しければこちらから休職を推奨する場合もあります。

電通の場合、例の事件があってから真っ白な会社に向かっているという噂を聞きました。

「働き方改革」の流れは、代理店も影響を受けているようです。

早く帰りたい人は、早く帰る

これも企業としての歴史が浅いためか、「上司より先に帰るなんて!!」みたいな謎文化は皆無です。

定時に帰りたければ、管理者に相談をして仕事量をコントロールしている人もいます。

ただやっぱり企業としては、稼働量が多い人の方が会社に多く利益還元をしている確率が高いわけで、帰りが早い人は昇進のスピードも早いです。

誤解を招かないように改めて申しますが、「遅くまで働いているから評価されている」のではなく、「遅くまで働いて仕事の質を高めているから評価されている」が正しいです。

自分も一部メンバーを管理する仕事を担っていたので、ダラダラ仕事をしていたら早く帰れと言いましたし、突き詰めているんだろうなと思う人には何も言いませんでした。

また インターネット系企業は年棒制や、みなし残業制度を導入しているケースが多いので、残業代が充分に払われないケースが多々あるので、その点注意しましょう。

残業は大体40時間前後

各社状況は違うと思いますが、色々な代理店の方にお話を伺ったところ、大体これくらいなんじゃないかなと思っています。

中には土日献上で160時間!手当はでません!みたいな人もいました・・・。元気にしてるかな・・・。

ちなみに私はだいたい30時間~40時間くらい、忙しい時で50~60時間くらいでした。

ちなみに自分が所属していたGM●なんとかという会社は、電通の例の事件があってから22時以降残業禁止となりました。

一応申請をすれば22時以降も残ることができたのですが、自分の場合は3ヵ月に1回するかしないか程度でした。それでもかなり多い方です。ほとんどの人は22時までに帰っていました。

ちなみにその22時以降残業禁止令が出るまでは、80時間~100時間働くことが多々ありました。

今は効率的に仕事ができる環境が整い始めており、昔に比べると一作業にかかる時間が短くなっているため、早く帰れるようになったのだと思います。

最後に

インターネット専業の広告代理店に入りメリットは、給与面や待遇面ではありません。

「成長企業で働ける」というところです。

もちろん働いた分の対価を求めるのは人間の性ではありますが、長期的な目線を持って、”時間”を投資してスキルを身に着け、次への飛躍幅を広げることがインターネット専業の広告代理店に入るメリットだと思います。

インターネット広告業界に飛び込みたい方、ぜひその点を再考してみてください。