インターネット広告代理店への就職・転職を考えている方へ

先日、本ブログ宛にインターネット広告業界に飛び込みたい方から問い合わせがあり、少しやり取りをして、最終的にSkypeを通じて1時間相談を受けることがありました。(無料です。)

こんなところにこのブログの需要があるんだなーと思ったと同時に、1時間の相談の中であまりキレイに業界のことを伝えきれなかった気もするので、改めてこうやって記事にまとめることにしました。

そして書けば書くほどシャープにまとまらない。まぁそんなもんよね。

もしインターネット広告代理店への転職を考えている人がいれば、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。

私について

こちらにざっくりと自分の経歴について書いてます。本当にざっくりだな・・・w

改めてお話すると自分は前職で4年間、GMO系のインターネット広告代理店にいました。そこではリスティング広告含め、運用型広告全般を取り扱ってきました。

広告代理店によってYahoo、Googleのリスティング広告のみしか担当できないとか、Twitter、Facebookなどのソーシャル広告のみしか担当できないとか、運用しかしないとか、動き方が大きく変わってくるのですが、

自分の場合はYahoo、Googleもやるし、ソーシャルもやるし、DSP・ADNWもやるし、アフィもやるし、Google Analyticsもやるし、動画もアプリもやるし、とにかくなんでもやりました。SEOくらいかな、やらなかったの。

一番の思い出はクライアントから商品一覧を取得するクローラーがほしいと言われたので、色々なツールベンダーに問い合わせたがあまりにも価格が高く、社内のエンジニアに作ってもらったことですね。あれは大変だった。

今は逆に広告代理店と一緒に仕事をする立場にあるため、◯◯の代理店は~という話をこの記事では伝えることできないのですが、なるべく赤裸々に話していきたいと思っています。

また前職では半月に一回ある社内賞の1位を2回、2位を1回、3位を1回取っているので、そこそこスキルはあると思っています。(上には上がいますが。)

4年のキャリアの最後の1年間はチームリーダーとして働いていたので、50%クライアントワーク、残りの50%は社内プロジェクトの進行管理・メンバーのマネジメントをしていました。

自己紹介はそんな感じ。

インターネット広告代理店ってどうなの?

激務なのか?

インターネット広告代理店ではなく総合広告代理店の事件ですが、2015年に電通で過労死者が出た事件がありましたね。(wikipediaのリンク

今話題の100日後に死ぬワニ絡みで、なぜか電通がプチ炎上していますが、まぁそれだけ世間の注目を浴びたということだし、それだけ鮮明に皆の記憶に残っている事件ということですね。

ではインターネット広告代理店の場合、そんなに激務なのか?でいうと、恐らく電通・博報堂ほど激務ではないと思いますが、世間的には激務です。

また電通事件の問題は「辞めたくても辞めさせてくれない企業体質」だったと自分は思うのですが、インターネット広告代理店の場合は、そもそも業界自体が若いので働いている人も若く、「絶対に辞めさせない!」みたいな古臭い企業体質は持ち合わせていないと思います。

激務に耐えられない人は突然ドロンしたり、普通に転職活動して辞めていきます

激務!激務!というと前職の会社からクレームが来そうなのでフォローすると、前職のGMO NIKKOは(名前言っちゃった)電通事件以降22時以降残業禁止になりましたよ。22時ギリギリまで残っている人もいれば、定時の18時半にスパッと帰る人もいました。今はフレックスタイム制が導入されて、自分が辞めた時よりも更に働きやすくなっているようですね。

あとは入社して最初の半年くらいは、月末が不安でたまらなかったですね。インターネット広告代理店はクライアントから予算を預かり配信を行うというのが基本のビジネスです。

例えば1ヶ月100万円の予算のもらったときに、その予算を超過してしまうと代理店側が補填をしないといけません。補填は非常に辛い。怒られる。

なので毎月末「超過してないかな・・・大丈夫かな・・・」と不安になっていました、懐かしい~。月末が平日ならまだいいのですが、土日のときは配信ペースを家で確認したりしていましたね。

ほかにも「これ明日までに!」みたいなクライアントからの無茶ぶりがたまにあります。定時を過ぎたあとに炎上している案件を何度も目にしてきました。

あとは最大で朝5時まで残ったことがありますね。まだ22時以降残業禁止以前の話ですね。会社のタイムカードが朝4時に日付が変わるということをその時初めて知りました。ちなみにその時も「今週すぐに提案ほしい!」という無茶ぶりが原因だった気がしています。

つらつらと書いても激務情報が止まらないので、この辺にしときます。改めて言います、激務です

年収は?

個人的には激務な割に少ないなって思っていました。ただ後述しますが、インターネット広告代理店で働くメリットは年収ではないと思いますよ。

平均年収.jpの「東京都の平均年収」によると、25~29歳の平均年収は431万円だそうです。自分はそれよりも多くもらってました。

ただやっぱり当時の生活にはあまり満足していなかったと思います。(じゃあいま満足しているのかでいうとノーコメントですが・・・)

これは会社によると思うので、年収が気になる人は各会社の募集要項を見てください。

サイバーエージェントとかだと、けっこうもらえるんじゃないですか?知らないけど。

あとたぶん殆どの会社が見込み残業を使っていると思うので、残業代は殆どもらえないと考えたほうが身のためです。

組織文化は?

上述の通り業界が若いので、働いている人も比較的若いです。自分のチームはそもそも自分が26歳~27歳だったし、メンバー全員20代でしたね。

そのため組織文化も普通の企業に比べたら若く、古臭い文化はないと思います。先輩の飲みの誘い普通に断ってました。もちろん行ける日は行きますけどね!

これは自分だけかもしれませんが、行ける日は行く、行けない日はちゃんと行けない理由を伝えて行かない、を貫いていました。先輩もみんな若いので、飲み会中もそこまで気を遣う必要もありませんでした。(影で言われてるのかな・・・)

自分も後輩に変に気を遣われても困るので、自分ができる範囲で気を遣ってくれという感じでした。親しき仲にも礼儀あり、という言葉があるように最低限のマナーが守れてればいいなぁと思いました。友達じゃないんだから。

ただ組織文化の観点でいえば、思ったほどフットワークは軽くないと思います。

これだとGMO NIKKOの悪口にしかならないのでフォローすると、急成長の業界×働き方改革って板挟みな状況だと思うんですよね。急成長業界の組織は、まだきちんとインフラが整っていなくて、改善するポイントはいくつもあるんですが、

一方でそもそも雇用が売り手市場であり、その上政府が働き方改革を唱えているせいで従業員をたっぷりケアしてあげないといけない状況で、なかなか改革って進まないと思うんですよね。

なので本当にスピード感持って働きたいんだったら、そこそこ大きい代理店に行くよりも、ベンチャー・スタートアップ企業に行くと良いと思いますよ。

おすすめポイントは?

論理的思考力が身につく

結局自分の努力次第ですが、論理的思考力が身につく土壌は整っていると思います。

インターネット広告代理店の仕事はクライアントから予算を預かり配信を行うことですが、同時に成果を改善しなければなりません

成果を改善する職務の一環で論理的思考力を身につけることができます。

成果を改善するためには「なぜ今の状態なのか?」という分析から、「これが要因なのではないか?」という仮説を立て、「そのためこっち側に舵を切る」という意思決定・施策実行を行います。

そしてその施策実行から得られた結果を元に改めて分析して・・・というサイクルを絶え間なくおこないます。これを一般的にはPDCAサイクルといいますね。

インターネット広告代理店のメリットでもある「数値で振り返れる」ということは、このPDCAサイクルを高い精度・頻度で遂行できるため、論理的思考力を培うにはもってこいなのです。

「自分次第」という表現はPDCAサイクルをどのような精度・品質でおこなうか、という点が個人に委ねられているためです。もちろんその品質を管理するのはマネージャーの仕事なのですが。

日々、論理的思考との戦いなので、自分はこの仕事を通じて少し頭が良くなった気がします。

若くして管理職・プロジェクトオーナーになれる

自分は中間管理職だったわけですが、チームマネジメントを入社して3年で経験できたのは非常に良い経験だったと思っています。(まぁ結局マネージメント嫌だ!と思って、今はまた現場ですが)

これも自分の実力次第だとは思いますが、業界が若い、人が若い、組織が若いので、その分若くしてチャンスを掴むことができる機会は多いように感じます。他にも入社2年でプロジェクトのオーナーになれたりしました。

チームマネジメント経験があれば、キャリアのステップアップもしやすいでしょうし、仕事の視野を広げることもできます。

中間管理職になってからは自分から積極的にプロジェクトオーナーを担いました。自分の起案したものが組織に反映されていくということは、やりがいを強く感じることができました。(今でも残ってるのか知らないけど・・・)

転職に役立つ

これもGMO NIKKOに怒られそうな内容ですが、もともと自分は転職前提でインターネット広告代理店の世界に飛び込みました。

そういう意味では「論理的思考力が身につく」ことだったり「若くして管理職・プロジェクトオーナーになれる」という経験は、自分の転職先の幅を広げてくれたと思っています。

他にもインターネット広告業界は情報に溢れているので、積極的にその情報を取りに行けば自分に対する社内の注目度を簡単に高めることもでき、その結果自分は社内賞を4回取れたと思っています。

最終的には「自分が社内でどう動くか」に尽きるとは思いますが、その社内で自由に動ける・動かすことができるということはインターネット広告代理店で働くことのメリットだと思います。

ちなみに転職先としては広告主側(広告を出稿する方、サービスを運営している会社)、媒体側(Yahoo、Google、Twitterなどのメディアプラットフォーム、他にもLogicadやCriteoなどのDSPなど)、コンサルティングファーム(アクセンチュアやデロイトなど)、ツールベンダー(マルケトやカルテなど)、大手の広告代理店(電通や博報堂など)に行く方が多いです。

自分の場合は、転職前提、だったにも関わらず、その次のキャリアとかきちんと考えていませんでした。漠然と頭いい人がたくさんいる会社で働きたいな~とか思っていましたね。

また転職せずにインターネット広告代理店で働き続けるのも、一つのキャリアだと思います。

人材の流動性が激しい業界なので、頑張れば上述の通り若くして管理職に進むことができるので、残れば残るほどそのチャンスは巡ってくるし、巡ってきやすい業界だとも思います。

おすすめできない点は?

働き方・年収・組織文化については書きましたが、それ以外でおすすめできないポイントを紹介します。

それは想像以上に泥臭く決して華やかな業界ではないということです。

在籍していた当時、新卒の面接を担当することもありました。

「Instagramの広告が~~」とか「Youtubeの広告が~~」みたいに、目をキラキラさせて話してくる候補者が多くいましたが、そういう人の多くは広告企画広告運用を履き違えています。

GMO NIKKO(もはや名前隠してない)では広告企画を専門の部署が担当していたため、殆ど自分が企画することはありませんでした。

クライアントの強みやユーザーデータ、市況・競合情報から課題を提起し、それらを元に企画チームの人とブレストして、企画チームの人がプロモーション企画を固める、ということは経験しましたが、

結局クリエイティブを作るのはクリエイティブ専門の人なので、自分はできあがった企画とクリエイティブに「もっとこうしてほしい」という微修正の指示を出すくらいでした。

まぁ自分の職種上そういったミッションではなかったので積極的に企画を提案する、ということをしなかっただけでもあるのですが、もし広告企画を希望しているなら、ちゃんと職種選びには気をつけましょうね。

あとは数値で振り返ることができるはインターネット広告のメリットでもありますが、逆に数値が悪い時に打開策がないとクライアントから怒られる & 契約が切られます。

そりゃそうですよね。自分は入って半年くらいで、今までの社会人人生で一番怒られました。それから怒られたくない一心で頑張ってこれました。

総論

ということでまとめます。

 

おすすめポイント

・論理的思考力が身につく

・若くして管理職・プロジェクトオーナーになれる

・転職の幅が広がる / ビジネススキルが身につく

 

ネガティブポイント

・激務です

・年収はそこまで高くありません

・思ったよりフットワークは重いです

・想像以上に泥臭いです

 

あ~他にも評価制度とか書きたかったな~と思いつつ、力尽きたのでこのへんで終わりにします。

みなさんのより良い就職活動・転職活動につながりますように。