こんにちは。
今回は自分が転職時に一番意識した情報収集についてお話をしたいと思います。
その前に皆さん想像してみてください。
転職活動ってどれくらい期間が必要だと思いますか?
はい。恐らく大体の人は3ヶ月~6ヶ月を想像したと思います。多くのネットメディアでも、この3ヶ月~6ヶ月が平均的な数字として扱われています。
で、先に自分のことを伝えると、転職活動に約2年掛けました。
なぜ2年間もかかってしまったのか、その経緯を話したいと思います。
短期間の転職活動はよくない
なぜ多くの人は3ヶ月~6ヶ月で転職活動を終了してしまうのでしょうか。
終身雇用は古い、と言われている時代とはいえ、何年も勤める会社をそんな短期間で選んでしまってよいのでしょうか。
それに転職求人は不動産賃貸と同じで、良い企業が採用しているときもあれば、していないときもあります。
超優良企業がその3ヵ月~6ヵ月の間に採用活動をしていなかったら、超もったいないですよね。
話を戻して、転職活動を短期間で終わらせてしまう理由は大きく3つだと思っています。
1. 早く今の会社をやめたい
2. 会社にバレないように活動したい
3. 目先の年収提示に目がくらむ
データに基づくものではなく、あくまで自分の部下からの転職相談や、私は面接官を勤めることもあったので、面接を受けに来た人からの印象です。
1.の現在の会社に対する不満は決して悪いことだとは思いません。自分も同じく、当時の職場にネガティブなイメージを持っていました。
2.に関しては、「確かに転職を匂わせていると上司に嫌味を言われるのではないか」とか「評価に響くんじゃないか」と思う人もいるかもしれません。
これは焦らずに、たまに有給を取ったり、面接時間を夜に調整してもらえばバレることなく活動ができると思います。焦りは禁物です。
一番悪いのは3.で、隣の芝生は青く見えちゃっている状態といえます。
恐らくそういう人は「今より良い」企業は見つけられることができるかもしれませんが、そのスタンスでいると何度も転職する羽目になってしまいます。当然、転職のしすぎは企業にとってよく見えません。
改めて冷静に考えてみてください。
果たして3ヶ月~6ヶ月で、今の自分に合った最良の転職先が見つかるでしょうか?
なぜ2年もかかったのか
まず転職を最初に考えた理由は、みなさんと大差ありません。
「もっと短い時間で多くの給料が欲しい」とかです。最初はね。
早速、転職エージェントに話を聞きに行きました。そして現実を目の当たりにしました。
期待していた給与がもらえない
自己評価があまりにも高かったのです。
自分はこんなに仕事ができる!と思っていましたが、社会はそれを認めてくれてはいませんでした。
当時の役職や実績、実務経験では、今より少しレベルが高い企業への転職しかすることができず、大幅な年収アップは望めませんでした。
この転職エージェントへの相談をきっかけに、自分の主体的な評価と客観的な評価の差に気づくことができました。
ということで、自分は以下3つのことを現職で意識して取り組みました。
1. 今の役職・年収をあげる
2. 数字で説明できる実績をあげる
3. 社内で表彰される
今の役職・年収をあげる
まぁこれは見て分かる通り、役職や年収を上げておいた方が圧倒的に有利です。
未経験でない限り、基本的に企業側も今の年収をベースに新しい年収の交渉を行うので、元の年収が400万なら500万~600万、元の年収が500万なら600万~700万、という風になります。
中にはベンチャー企業に勤めたいという決意で、あえて年収を下げる選択をする人もいますが、それでも600万から200万まで下がることはなく、せいぜい600万→300万~500万程度でしょう。
とにかく今の年収をベースに新しい年収が決定するので、高くしておいて損はないということです。
役職も同様、高ければ高いほど実務経験が豊富であることを間接的に証明できるので、高いに越したことはありません。
数字で説明できる実績づくり
次に、きちんと数字で説明できる実績づくりをしました。
この頃から自分も中途採用の面接官をたまにやっていたので(転職したがってるやつにやらせるなよ)、どういう実績の方が良いか、ということは何となくイメージすることができていました。
ポイントは以下2つです。
・個人の努力であること
・偶然じゃないこと
なぜ「個人の努力」である必要があるのかというと、「チーム一丸となって」ではその人が凄いのかどうなのか分からないからです。
もちろん「自分がそのチームをリードした」ということであれば別にそれでも良いのですが、面接官だったときは「どうやってそのチームをリードしたんですか?」と聞いてしまいます。
それがちゃんと説明できれば問題ないですが、たぶんそれを上手く説明できる人って少ないと思います。「みんなで協力し合って」「励まし合って」とか、そういうのって抽象的過ぎてよく分からないですよね。(経験談)
であれば、自分個人の努力として語った方が分かりやすくて筋が通りやすいです。
そしてもう一つのポイントである「偶然じゃないこと」。
これがめちゃくちゃ重要で、ラッキーパンチではないことがきちんと説明できれば、より面接官としての納得感も高まります。
偶然ではない実績さえ作れちゃえば、面接官に「今もそれが続いています」と説明すればOKです。
今も続いているなら、それは良い取り組みと自他共に認められていることと同じであるためです。
社内で表彰される
そして面接官に一番?刺さる「社内表彰」です。
なぜ表彰が良いかというと、分かりやすいからです。
「新人賞」や「MVP」は内容はどうあれ、その期間において社内で一番になったということです。この記事で紹介しましたが、社内で一番を取るって結構難しいです。
ついでにいえば、数字で説明できる実績作りとこの社内表彰が紐づくと一番きれいですね。
社内で表彰されるということは、数字で説明できる実績作りと同様、良い取り組みだと周りの人に認められているということです。
で、情報収集って何なん
最後に、この記事のタイトルでもある「情報収集」についてお話しします。
上述の通り、自分は主体的な評価と客観的な評価の差を埋めるために、その当時の会社で無我夢中に取り組んでいました。
そしてある程度達成できたなと思ったタイミングで、改めて転職エージェントに相談したり、実際に企業面接を受けにいきました。
企業にとっては非常に迷惑な話ですが、この時まったくその企業に入りたいとは思っておらず、目的は、この主体的な評価と客観的な評価の差がどれくらい埋まったのか、を確認するためでした。
そしてまだ足りていないようであればそこをより強める、ということを2年掛けておこないました。
これが自分の転職活動です。
自分が思う情報収集とは「自分の客観的な評価を知る」ということです。
最終的には、期待半分・腕試し半分の気持ちで行きたかった企業を受けてみたら、その面接官の方(今のマネージャーと先輩)がめちゃくちゃ良い人で、うわ~受かったら入りたいな~~!!!と強く思い、
いつもは1次面接を通過しても即辞退していた自分が最終面接まで足を運び、内定をもらったという経緯です。
たぶんそこで内定をもらっていなければ、その先も腕試しという名の転職活動を続けていた気がします。
またこの情報収集を通じて、もう一つ知ることができたことがあります。
それは自分の場合、「どんな仕事をするか」より「誰と一緒に仕事をするか」の方が大事であるということ。
将来やりたいこともなければ夢もない。色々な企業と面接をする中で「腕試し」という名目であったものの何かピンとこない。そんな活動が続きました。
その活動の中で改めて自己分析をし、「誰か一緒に切磋琢磨すること」の自分の中での重要性に気づけました。
転職活動を通じて、様々な企業・人・考え方と出会えたことが、この答えに導いてくれたのだと思っています。